「103」 「木おぼこの会」第7回頒布と坂入ボックス

「木おぼこの会」第7回頒布こけしと「坂入ボックス」のこけしが届きました。会では、1,5,9月の年3回頒布をしています。昨年末は、今年の干支の犬などの「坂入ボックス」が届かず、犬の板絵が1枚でした。また、「1月の頒布製作も遅れます」との手紙をいただき、「どうも、体調がよろしくないのでは?」と、大いに心配をしていました。2月下旬に、ようやく、いつもの干支の犬や挽き納め、挽初めなどの「坂入ボックス」のこけしが届きました。そして、「木おぼこの会」頒布こけし(下左写真)は、お雛様のフルセットで、お内裏様に三人官女、五人囃子、雪洞です。質素であり清楚な中に、色鮮やかな気品を漂わせた小寸です。この雰囲気や味わいは今晃さんでしか生まれ出ないものです。そして、今さんセットにいつも利用されている千代紙を貼った収納箱でした。頒布用には1本の小寸も含まれ、心憎い気配りです。久しぶりにフルセットそろったお雛様で、会員の方々も大喜びでした。なかなか木地玩具を作られる工人さんが少ない上に、このようなフルセットのお雛さまは、細かい作業の上、10体のパーツにもなり、手間暇のかかる製作なります。作っていただけるだけで嬉しいものです。

「坂入ボックス」の中には、弟子の石川祈美子さんの習作品にも、初作のお雛さまが入っていました。今さんと二人挽きで、島津型笑い口や多兵衛型カンカン帽にも挑戦されておられます。春にはデビューをされるようですので、ご期待ください。(はてさて?下右写真の二人挽き多兵衛型こけしは、どちらが今さん作、石川さん作でしょう!)


尚、今晃フアン倶楽部主宰の斉藤廣純さんが、仙台のカメイ美術館で、2018年2月27日~3月25日まで、「今晃おひなさま展」を開催されています。ぜひ、ご覧ください。(詳しくは、斉藤さんのHP[今晃の世界」 http://www15.plala.or.jp/yomamajun/ をご覧ください。)

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