「177」 「津軽の鬼コ」物語(「坂入ボックス」が届く)

 こけしは山ユリと芙蓉の胴模様の2本(17cm)と、木地玩具の「鬼っ子」(13cm)さんです。山ユリ模様は、油絵具での彩色です。芙蓉模様は、面描のようにペンで輪郭を描き、染料で彩色されています。木地玩具の「鬼っ子」さんは、「津軽の鬼コ」物語から作られたそうです。こん棒が嵌め込み式で外れます。こん棒を抜いて、災いや疫病を払いのけるのだそうです。

 津軽地方には、神社の鳥居に鎮座する「鳥居の鬼コ」というものが、40社ほどあるそうです。最近、コロナ過の感染拡大で、疫病退散に御利益があると信じられた妖怪「アマビエ」が全国的に、注目が集まっています。津軽地方には、災いや疫病を払うとされる鬼が独自にいるそうで、各神社に鎮座しています。心優しい鬼に感謝して、鳥居や拝殿の「鬼」の漢字には、一画目の「ツノ=角」にあたる「ノの字」がないそうです。

 岩木山麓の鬼沢集落の節分の掛け声は「福は内!鬼も内!」です。鬼は恩人で、追い払うことはしません。鎮守様は鬼を祀った「鬼神社」といいます。昔、鬼沢村の青年弥十郎が岩木山の鬼と仲良くなり、相撲を取って遊んでいて、「村が水不足で困っている」と話すと、鬼は「一夜にして、水路を作り、干ばつから村を救った」との逸話があるそうです。

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