「246・桑原金作さんから最後のこけしが届く」

 桑原金作さんのこけしが送られてきた。平成5年12月のこけし群が最後(ブログ「216・最後の桑原コレクション・今晃のこけしが届く」参照)かと思っていたら、先日、奥さんから上記のこけし群が送られてきた。桑原さんは、昨年11月にお亡くなりになられ、遺品整理して新たに見つかったこけし群だそうです。桑原さん好みの表情の鋭いこけしが多いようです。特に中央の盛秀風(「H347」)を絶賛されていました。桑原さんにはこのHPでも公開している「今晃のこけし」で、今晃さんのこけし3000本余について解説をしていただいた。

 左端には、人面墨書土器から発想された小寸こけし2本があります。人面墨書土器は奈良時代の出羽の柵秋田城趾発掘で出土した土器である。土器には人面が描かれていた。今さんの来訪の折、秋田城趾を訪ねた。土器を見て「凄い、凄い!」と筆の技を賞賛され、しばらく見惚れていた。数ヶ月後、「できたヨ。」と、壺風(「N015」)に仕上げて来られた。「天平の名人も顔負けだネ.」と言ったら、笑って「イヤイヤ、太刀打ちできる技ではない!」と、「天平の思いの品」である。

 「F157」「F158」8寸は、その面相をこけしにも仕立てた。千年以上もの昔の美に対する感性は素晴らしいものがある。耳と髭を省き、髪型も簡略し、特に、眉を逆湾曲にしたこけしは注目される。3筆の口の描き方も昔を想像するに値し、素朴で、単純な表情に、深紅の上り南蛮と下り南蛮を描き向かい合わせると、また、別趣の味わいがある。

EPSON MFP image

 木地玩具の壺2点とこけし2本を秋田城址資料博物館に寄贈することにした。

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