嶽温泉の秋田幸宏(1941年生、77歳))さんが、2月9日にお亡くなりになっておられました。秋田さんが弘前市の鳴海要記念館で予定されていた個展を追悼展として、5月17日~21日まで開催されました。ご冥福をお祈りします。
秋田さんは、嶽温泉で、民宿「山の家・ぶなこ」を経営する傍ら、岩木山の四季折々の表情を30年以上にわたって撮り続けている写真家でもありました。「四季をふむ会」の会長として、ブナ林や豪雪のかまくらを舞台とした踊りやコンサートを開く、ハンググライダーの「蜻蛉(だんぶり)倶楽部」を主宰されたり、岩木山の豊かな自然を広く紹介するさまざまなイベントを実施されていました。陸奥新報に毎週掲載された写真集「岩木山五十景」などの発行、アトリエには写真パネルはもとより、自称ゲイジュツ家としての作品群が展示され、そして、来客には料理人として腕を振舞っておられました。
今晃さんとも懇意にされておられ、秋田さんのアトリエでの今さんのこけし展示会開催、子供たちは庭に掘った露天温泉で遊んだり、家族ぐるみのお付き合いだったそうです。こけし図譜「木おぼこ・今晃」発行において、秋田さんには今さんのこけし製作場面、四季折々の日常風景、嶽風景を撮影していただくことになっていました。しかしながら、今さんが病気を発症され、重篤状態にもなられ、こけし製作ができなかったので、撮影は中止になりました。図譜にはこけし区分や各項目表題に、秋田さんが撮影された岩木山の風景写真(「木おぼこ・今晃」http://sanejiro.sakura.ne.jp/main/?page_id=186 「こけし・工人似顔絵図譜」-全国版―http://sanejiro.sakura.ne.jp/main/?page_id=19 )を掲載させていただきました。ぜひ、ご覧ください。
・岩木山から見た白神山地の夕暮れ ・嶽の今さん家の玄関入口(25年1月)