「127」 元号改正記念こけし

今さんに「元号改正記念こけし」を作っていただきました。平成31年4月30日作(左11㎝、「Q087」)、平成最後の日のこけしと令和元年5月1日作(右13㎝、「Q088」)の令和最初の日のこけしです。

二本のこけしの表情は、朴訥とした穏やかさですが、木肌は鉋跡が残るように荒々しく、挽かれています。当然、バンカキや木賊は、あててはいません。小寸ですが胴太く、どっしりとしています。胴模様は、平成挽納の「Q087」は「満開の桜」で、令和挽始めの「Q088」は「紫色の花(アヤメだったり、何に見えるかは、その人に任せます。いい加減です。)だそうです。

 元号が昭和から平成に改正になったとき、桑原さんからの依頼で下の写真のように昭和最後の昭和64年1月7日作(左、「H059」)と、平成元年1月8日作(右、「H060」)を数組ずつ、作られました。そして、私はその昭和最後のこけしを「木おぼこ・今晃」-今晃のこけし図譜―の表紙にしました。

 今回の元号改正記念こけしは数ケ月前から制作をお願いし、このHPから希望者にも頒布をしようと思っていました。しかしながら、今さんからは「桜が満開です。、、、、、、、体調が思わしくなく、1本ずつですが、送ります」との手紙が添えられて、送られてきました。少し、今さんの健康が心配です。

この最近、孫の支援で、こけし行事などへの参加や、今さんや桑原さんをお訪ねする機会が少なくなっており、残念です。今年は、ぜひとも、お訪ねしたく思っています。

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