「239」 「友の会・今晃こけし鑑賞会」

 5月友の会例会(25日)において、「持ち寄り鑑賞会・今晃」が行われた。妻と一緒に数年ぶりの例会参加であった。懐かしい方々にもお会いできました。

 例会は、いつも通りの第一部、「こけし界ニュース」「リモート招待工人津田隆さん」「こけし頒布」が進み、第二部は「持ち寄り鑑賞会」で今晃さんのこけしを展示し、持参者の解説、意見交換となりました。今回初めての現役工人今晃こけしということもあって、100本近くが集まった。辰雄弟子時代や津軽系の伝統こけしが大半であった。今さんが嶽の開拓地で「津軽こけしの源流を求めて!」と挑戦された本人型こけしは皆無であった。本人型は、大舘での二人挽きロクロ作のペンで描彩された4寸2本のみであった。HP「木おぼこ・今晃」のブログ「83・今さんの本人型こけしは伝統こけしか!」のパンフを頒布して提起をしたが、なかなか、今さんの本人型こけしへの興味関心、評価は難しいようであった。

 私は、署名「嶽温泉・今晃」の「島津型黄胴楓模様(「D007」)」「本人型笹竹こけし(「D001」)」そして、図譜発行以降作の「本人型ポピー模様(「Q049」)」と鉋での粗挽き、油絵具で描彩された「本人型楓模様(「Q119」)」、木地玩具の「鬼の回転(「N065」)」を出品した。HP「木おぼこ・今晃」のパンフとそれらを入力したDVDを頒布させてもらった。「木おぼこ・今晃」の図譜見本や図譜発行以降作の「坂入ボックス」、桑原金作さん著の「今晃のこけし」、HPのブログをまとめた冊子を持参して公開した。

 *盛秀型2本(尺)と福原栄次郎型(8寸)が出品されており、今さんの実力のすばらしさに感激した。みなさんは、今さんが製作された盛型こけしをどのように評価されるでしょうか!このHPブログの「221・今晃さんからの手紙②・盛秀型こけし」をご覧ください。そこには、「伝統こけしの伝統継承、制作について」述べています。図譜発行時、今さんは盛秀型こけしについて「盛秀さんには恥をかかせていない!」と述べられ、掲載することにしました。しかし、このことによって、今晃作の「盛秀型こけしの伝統性」と「本人型は伝統こけしではない」との批判が多くありました。       

 友の会副会長・国府田恵一さん発信のHP「こけし千夜一夜物語Ⅱ」 第752夜:持ち寄り鑑賞会(今晃): こけし千夜一夜物語Ⅱ に五月例会の様子が紹介されています。ご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です