3月2日、「木おぼこの会」第4回頒布こけしが今さんから届きました。本来は1月が頒布予定でしたが、今さんが1月下旬に風邪をひかれてから体調を崩され、製作ができなく、遅くなりました。あの質素な生活をされていた今さんには、全く不似合いな贅沢病といわれる持病の痛風があり、時々、手足の指関節が腫れ上がります。かなりの痛みが伴い、鉋での木地挽きもでき得ないようです。また、数年前に発病された下半身の痺れや麻痺などもあります。そんな状況の中で作っていただき、ありがとうございました。
今回の頒布こけしは、鳴子型菊模様8寸、本人型梅模様8寸、辰雄型赤帯重ね菊5寸、お雛様梅花模様3寸(アカシヤ材)です。
「木おぼこの会」は、「42」今晃さんのこけし頒布会「木おぼこの会」として、このブログで公募して発足しました。内容は、「・会員数は10人限定です。・今さんに、自由に作っていただいたこけしや木地玩具を頒布する。・年に3回前後(1月、5月、9月)の頒布とし、1回の頒布料金は1万円強ぐらいとする。・こけし代金は、今さん価格に、プラス送料(着払い)等を負担していただきます。」とした。会員は札幌市から鹿児島市まで全国的になっています。
この頒布会は、今さんにおかれては、制作課題は今さん任せの自由で、制作数が10セットでもあり小回りが利き、二人挽きロクロ作常寸や木地玩具など手間のかかった内容にもなっています。特に私の好みを鑑みられているのか?本人型と木地玩具が多いようですネ。伝統的な津軽系統全般のこけし、鳴子系や五平型なども作っていただこうかとも思っていますので、ご期待ください。
「今晃おひなさま展」が、カメイ美術館において、2017年2月28日~3月26日まで開催されています。今晃ファン俱楽部主宰者斉藤純廣氏が蒐集された今晃さん作のお雛様展です。(HP「今晃の世界」http://www15.plala.or.jp/yomamajun/)
「エピソード」 写真は今年の干支の鶏です。左が28年12月16日作で、右が29年1月17日作です。少し、色合いが違っています。12月作が6体ほど送られてきて、「これは雄?雌?」「(昨年の干支のお猿さん親子のように)ヒヨコがいない?卵はないの?」と、みなさんの話題になりました。今さん曰く「干支の鶏は、全て、雄です。雌はいなく、卵もヒヨコもいません。」とのことでした。1月作を添わせると、何か、微笑ましいのです。