今晃さんが昭和47年に、秋田の大湯温泉で長谷川清一型（「Ａ００１」下の写真2本）と一緒に、初めて作られた小松五平型こけし8寸（写真上左）をヤフオクで入手しました。図譜に掲載されている五平型こけし（写真上右「Ａ０１７」）は6寸です。この8寸は、頭部の形も丸みを帯び、胴の中絞りが6寸より緩い。表情や筆の運びが6寸より初々しく、8寸の方が先に作られたようにも思います。6寸は昭和47年11月作と言われています。8寸作は、署名「大湯温泉・小松五平型・今晃作」から大湯時代に間違いないのですが、正確な制作年月日がはっきりしていません。名古屋こけし会初作頒布こけし（五平型や清一型こけし）などとともに、今さんにその辺の事情をお聞きしているところです。この清一型と五平型の原こけしは、大湯温泉の花海館にあります。1ｍ強もある丸太の鉈彫りこけしや、今さんのその時代時代のこけしや木地玩具などを「今晃こけし常設展」のように見ることができます。
今回、この五平型こけしを今さんにお送りし、この五平型初作8寸入手記念・今晃こけし図譜「木おぼこ・今晃」発行4周年記念として、10本ほどを製作依頼しました。ご希望の方がございましたら頒布をします。初作・長谷川清一型こけしは、このブログ「１８」「今こけし・エピソード１あるように、「ひやね」さんの入札でも入手し、現在は姉妹となって、こけし棚に鎮座しています。最近作られた清一型は、鎌倉の「コケーシカ」さんなどで販売をされています。
