東京こけし友の会新年例会に出席した時、ある愛好家の方から声をかけられました。「高齢でもあり、蒐集したこけしを整理したい」と話され、古品こけしリストと写真集を見せられました。そこには、伊太郎や幸兵衛、そして福太郎、庸吉に寅蔵、キンに周助などなど。そうそうたるこけしたちがありました。
先日、上記写真の村井福太郎木地挽き、長谷川辰雄描彩の尺2寸を破格で譲っていただきました。この大寸での辰雄さんの大胆な筆さばき、迫力が素晴らしく、福太郎さんの存在感は圧倒します。津軽のこけし、今晃さんのこけしを蒐集している私にとっては嬉しいことです。以前に、橘文作木形子洞の佐々木金次郎赤帯笑い口7寸を、今年は今さんの初作小松五平型8寸を入手することができました。そして、それらのこけしの写しを作っていただいています。(五平型は5月頒布予定)これからも、「今晃こけし・坂入コレクション」の充実を図っていきたいものです。そして、同時に、この今晃こけし群をどのように後世に残し、みなさんに触れ合っていただけるか、伝えていくかを考えています。
今晃こけし図譜「木おぼこ・今晃」を平成26年4月23日の今さんの誕生日に発行して4周年です。そして、このHP「木おぼこ・今晃」を立ち上げ、今晃こけし、今晃さんに関する情報を発信しています。また、図譜発行以降に作られた今晃さんのこけしを掲載した「木おぼこ・今晃」―今晃こけし図譜Ⅱ―(仮称)の編集をしています。図譜Ⅱには、このHPにもある桑原金作さんの「今晃のこけし」、清俊夫さんの「今晃さんのこけし」などなども掲載します。その2冊の図譜に掲載した今さんのこけし群は、どこかの公共機関にまとめて寄贈したいです。それ以外の今こけしは、ヤフオクなどにおいて、全てを頒布していきます。
ご期待と応援をよろしく、お願いをいたします。
左、「B001」14寸、昭和61年2月26日作(菊模様)中、「G369」10寸、平成24年11月3日作(浜千鳥模様)右、12寸、村井福太郎木地、長谷川辰雄描彩(「浜千鳥模様」)