エピソードⅢ「清さん、桑原さんとの出会い」
現在、ヤフオクに今晃さんのこけし図譜「木おぼこ・今晃」出版１周年記念として、今こけしを１００本ほど出品（毎週１０本）して、みなさんに届けています。その落札者の方々や各地のこけし行事に参加している時、みなさんに「（こけし蒐集暦９年で、）どうして、そんなに今こけしを持っているのですか？」と聞かれます。
たまたま今晃さんのこけし、本人型と出会い、魅せられてしまいました。そして、「こけし蒐集・津軽の旅と似顔絵」（ＨＰの「こけし」項目参照）に書いたように、今さんを訪ねていきました。しかし、今さんのこけし、特にその時代の今こけしを入手することは、機会もなく難しかったです。ブログを通じて知り合った清俊夫さんに懇願をして数本、譲っていただいていました。そんな折、清さんから桑原さんを紹介していただきました。「こけし手帖５９６号。桑原コレクション・今晃こけし群を引き継ぐ」（ＨＰの「こけし」項目、「今晃（こけし）の文献と資料」来週掲載参照）というようなことになりました。そして、今晃さんのこけし図譜「木おぼこ・今晃」を製作発行し、ＨＰ「木おぼこ・今晃」を立ち上げて、みなさんに発信しているというところまで来てしまいました。
初対面の桑原さんが「なぜ、膨大な今こけしを私に譲る気になったのか？」不思議でした。数年後にその疑問が解けました。図譜製作に当たって、その時代に必要な今こけしを入手、また、写真提供を得るために、清さんをお訪ねしました。宇部空港で、初対面の清さんが待っておられたのです。（清さんは私の似顔絵を見ています。）なんと！「髭を伸ばし、髪はポニーテール、ＴシャツにＧパン！の私」がそこに立っていました。違っていたのは「清さんは革靴で、私はサンダル」でした。どうも、私は清さんにそっくりだったようです。
後日、桑原さんや奥さんにお聞きしましたら、初対面のとき、「清さん、再生！！」で、ビックリされたようです。また、私が今こけし群の中でも、特に、本人型に魅せられていたこと。幾多のダンボール箱、幾本のこけし群の中から、瞬間的に「これはこれ」と譲ってもらうこけしを選んでいると、どうもその選んでいるこけしの感覚、感性が桑原さんを唸らせたようです。その瞬間に「この今こけし群を坂入さんに譲ろう！」と決められたようです。それから年に数回、お訪ねし、今こけしの全てを運んだのが、「今晃こけし・坂入コレクション」です。年に数回、今さん宅を訪ね、秋田の桑原さん宅では今こけしを語ってもらっています。
二人の今こけしへの思いは、このＨＰに、清さんは「今晃さんのこけし」－清俊夫ブログShuguan Kokeshi Collect・今晃こけし解説―、桑原さんは「「今晃のこけし」―今晃こけし･坂入良喜コレクション解説―を書いています。ぜひ、閲覧ください。
