「44」 「今晃こけし・坂入コレクション」のこけし。
最近、「ひやね」さんの「こけし往来」とヤフオクで、今こけしを数本入手しました。写真左の右側のこけしは「木おぼこ・今晃」掲載の「A001(7.3寸)」です。大湯時代(昭和47年9月)の今さんの第一作、初作こけしです。左のこけしは、「A001」と同一手で、「こけし往来」で入手しました。姉妹は40数年ぶりの再会で、私にとっても嬉しいことでした。妹は色白で、若干こじんまりしています。姉の方は少し、苦労されたらしく、骨董市にて東京こけし友の会元会長の小川一雄さんが見つけられ、こけし手帖512号に「今晃の長谷川清一型こけし」として紹介されました。そして、今さんの図譜を製作発行することを知られた小川さんが、私に贈られたこけしです。図譜製作に当たって、どうしても必要な、貴重なこけしでした。
右の写真の左5本は、図譜に掲載された「C054(2寸)」で、禰宜町時代作です。右5本は、ヤフオクで入手したこけし(弘前市のAさん蔵)で、「C054」と同一手です。「C054」も、私が図譜を製作発行することを知られた同好の方から贈られたこけしです。かなり褪色していましたが、このこけしも今晃こけし遍歴の中で、小寸ながらその時代を代表し得るこけしですので図譜に掲載しました。しかし、今回入手したセロハンに包まった右5本のこけしは、色彩は鮮明で、今できあがったばかりの新鮮さです。やはり、「今晃こけし・坂入コレクション」として、加えることになります。
このように、いろいろな機会で、図譜に掲載した同一手のこけしでも、表情の若干違うこけしや、その時代時代の新たな今こけしなどにも巡り合ったり、触れ合ったりします。それらの今こけしも、その都度入手し、HPの「木おぼこ・今晃」―坂入ボックスーで紹介をしています。ぜひ、ご覧ください。