「203」 辰雄弟子時代の尺こけし入手

 ヤフオクにて、今さんの長谷川辰雄弟子時代(昭和51年6月)の尺こけしアヤメ模様を入手しました。

 今さんは、昭和47年4月、18歳で大湯温泉の秋田十和田工芸所(奈良靖規)に就職され、昭和49年12月末、佐々木金一郎さんに弟子入りが決まっていたが、弟子入り前日(昭和50年1月30日)急逝された。葬儀時、長谷川辰雄さんに弟子入りが決まる。

 昭和51年3月下旬まで、大鰐の金一郎作業場で、師匠と一緒に制作をする。4月、弘前市門外町に辰雄師匠と一緒に移住し、辰雄型こけしを制作する。師匠には「(文字が)ヘタクソ!」「署名はきちんと書くように」と言われ、習字を習い、楷書体で書く。師匠の木地下を挽きながら、辰雄型のこけしを制作した。昭和51年10月、師匠の息子健三さんが帰ってこられ、健三さんの木地挽きの進展に伴い、昭和52年6月、辰雄師匠から弟子上がる。昭和52年7月、本田功さん宅にてこけし制作をする。署名は、本田さんに「弘前で作るこけしだから、弘前と入れた方がよい」と、昭和53年3月まで署名は「弘前今晃」である。

 そして、昭和53年4月、「木地挽きを本格的に基礎から行いたい」とのことで、本田功さんの紹介で、鳴子の岡崎斉司さんに3年半の弟子入りをされ、昭和56年10月に弟子上がる。(「木おぼこ・今晃」―今晃のこけし図譜―の「今晃さんのこけし遍歴」  http://sanejiro.sakura.ne.jp/main/  より)

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