笹森淳一さんのこけし、左が本人型ダルマ・ボタン模様10寸です。右が本人型の中でも、通称「木地仏」こけしと言われている12寸です。
笹森さんは、素晴らしく巧い工人さんだと思います。伝統的こけしをはじめ、本人型など、常に創意工夫をされた一級品です。下写真の市松こけし(10寸)、大エジコ(高さ4寸)に斎藤幸兵衛型各種こけし28本を入れてもらいました。(大えじこを大きく作りすぎ、中に入れる幸兵衛型こけしがないので、ダルマ2本と小エジコで埋めています。)笹森さんはあまりにも巧み過ぎ、10本作ってもまったく同じように作れます。(結果、1本あれば十分と!!)今さんは逆に、10本作ってもらうと全てが微妙に違い、そのすべてが欲しくなってしまいます。
木地仏は「仏は半眼で、ダルマは正眼」そして、敢えて、台座に乗せてもらっています。オイラん家では、こけしというより、仏扱いです。(退職記念に2尺の木地仏をお願いしていました。「来年早々に、作る!」と言っておられましたが、平成22年末に自宅火災をされ、木地仏材料も燃えてしまいました。)翌年には、自宅兼アトリエを建てられて、頑張っておられます。
終活ではないですが、来年、最後の窯焚きをします。今さんや笹森さんに絵付けをしてもらった一輪挿しや各皿なども一緒に焼きます。
蒐集したこけし整理もしています。今こけし群も整理し、図譜などに掲載した今こけし群をまとめて、寄贈したいのですが、難しいところです。